テニス肘になりやすい人の特徴とは?
同じ負荷がかかっていてもテニス肘になる人とならない人がいます。
その差はいったい何か?
その答えは筋膜の硬さにあります。
今回も前回に引き続きテニス肘になりやすい人、再発しやすい人の特徴を筋膜の硬さという観点からお伝えしていきます。
筋膜の硬さは、主に次の4つのエピソードによって引き起こされます。それは、
①不動(筋膜を伸ばす機会の不足)
②過用(使い過ぎ)
③損傷
④内臓などの不調
になります。
ですので過去にこれらに当てはまるエピソードがあった人は、例え今まで腱鞘炎になった事がなくても特に腱鞘炎を引き起こしやすいので、要注意です。
今回は②〜④のエピソードについて説明していきたいと思います。
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②過用(使い過ぎ)
これはスポーツをやられている方に多く見られますが、そうでない方も日常や仕事上で繰り返し行う動きや負担のかかる動きがあると、使い過ぎている可能性があります。
ただしここで注意が必要です。
それはテニス肘の起こりやすいとされている「肘の使いすぎ」という事を指している訳ではありません。
ここでは特に肩甲骨周りや肩、指などの使いすぎによって上肢の筋膜に硬さが生じる事が原因で肘に負荷がかかりやすい緊張のバランスになってしまうという事です。
ですので過去に上肢や肩甲骨周り、指などを使い過ぎたり反復的な負荷がかかったエピソードがある方は、テニス肘に要注意です。
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③損傷
これは何らかの原因によって筋膜の損傷が起こる事により、筋膜の硬さが生じるという事を指します。
例えば過去に肩や前腕などの手術を受けられた事がある方は、その部分の筋膜を切開しているため筋膜が損傷し、そこから筋膜の硬さが生じている可能性があります。
(特に術後の回復過程において筋膜のコラーゲンが正しく配列されないと硬さにつながってしまいます。)
その他には繰り返し同じ部位に衝撃を受け続ける事によって、筋膜が損傷する事もあります。
例えば野球やソフトボールのキャッチャーでは、常に母指球の部分に衝撃を受けています。その度重なる母指球への衝撃が、その付近の筋膜の損傷を引き起こしてしまう可能性もあるという事です。
度重なる衝撃を受けた事がある方は珍しいかもしれませんが、骨折などで手術を受けられた方は意外といらっしゃるかと思います(内臓の治療のための手術も該当します)。
ですので過去にそのような事があったという方も、テニス肘になりやすいと言えます。
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④内臓などの不調
これはこれまでのエピソードと比べると少し特殊かもしれません。
なぜ内臓の不調とテニス肘のなりやすさが関係するのか?
それは内臓を覆う筋膜と体表覆う筋膜は連結している、という事が影響しています。
以前のコラムでもお伝えした事にはなりますが、内臓の不調が起こると内臓を覆う筋膜に硬さが起こります。そして内部の緊張にアンバランスが生じます。
すると内部のアンバランスに対して体表の筋膜を硬くする事で悪いなりにバランスを整えようとします。(内部と体表でのバランス取り)
ですが今度は体表に筋膜の硬さが生じた事により、体表のバランスが崩れて肘に負荷がかかりやすい身体になってしまいます。
これが内臓の不調からテニス肘を引き起こすメカニズムです。
特に
・呼吸器系(喘息や気管支炎など)
・循環器系(血圧異常、頻脈など)と言った内臓の不調
・耳(中耳炎や耳鳴りなど)
・鼻(鼻炎や副鼻腔炎など)
・目(眼精疲労やドライアイなど)と言った顔面部の不調
などがテニス肘のなりやすさに繋がる事があります。
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テニス肘が再発しやすい人とは?
これまではテニス肘になりやすい人についての特徴をお伝えしてきましたが、これは再発しやすい人にもそのまま当てはまる事です。
再発するという事は、これらの原因や過去のエピソードを把握せずに、一般的な局所の治療だけ行った、という事を示します。
たしかに局所治療でその場では痛みが軽減するかもしれないけれども、このような過去のエピソードと筋膜の硬さという観点を無視していると、すぐに再発してしまいます。
テニス肘の真の原因は筋膜の硬さにあり、筋膜の硬さを引き起こすエピソードにはこれまでに出てきた4パターンです。
なぜテニス肘になりやすい人とならない人がいるのか?
それは筋膜が硬くなるエピソードを「過去」に経験したかどうかに影響されます。
東京世田谷区のテニス肘専門筋膜専門整体 三軒茶屋α整体院
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