腱の治療では良くならない
整形外科や鍼灸治療で腱鞘炎が治りづらい人、再発しやすい人には特徴があります。
そういう方の場合、腱や腕の筋肉に対する治療を受けていてもなかなか改善しません。
なぜなら他の部分に筋膜の硬さがあって、指や手首に負担がかかりやすい体質になっているためです。
(コラム「腱の治療では腱鞘炎は治らないんです」に詳しく載せています)
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腱鞘炎が治りづらい理由とは?
腱鞘炎が治りづらい人にはいくつかの特徴があります。
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①過去に肩・肘・首の痛みや怪我があった
過去に起きた怪我や痛みのあった周辺の筋膜(肩や肘、首周り)は硬くなっています。
その筋膜の硬さが手や指への負荷を増やしているために腱鞘炎を引き起こしています。
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②喘息・気管支炎・動悸・高血圧などの症状がある(あった)
これらの症状が今もある方や過去にあった方は胸周りの筋膜が硬くなっています。
それが肩や肘周りの筋膜を介して、手や指の負荷を増やす原因となっています。
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③今の腱鞘炎とは反対側の手に腱鞘炎があった
これも実は②と原因が似ていて、胸周りなど体幹部分の筋膜に硬さがあると、両側の手や指の負担が増えます
ですので過去に反対側の腱鞘炎があった方は、実は体幹部分の筋膜が硬くなっている可能性が高いです。
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④頭痛・耳鳴り・めまい・顎の痛みがある(あった)
こういった症状をお持ちの方は、頭や顔にある筋膜が硬くなっています。
それが首→肩→肘の筋膜を介して、手や指の負担を増やしてしまいます。
今腱鞘炎があってさらに①〜④のいずれかに当てはまる場合、腱や腕の治療だけではなかなか腱鞘炎が解消されません。
また整形外科などでは安静にするように言われ、実際に安静にすると確かにいくらかは良くなりますが、①〜④に当てはまる方はまた使い出すとすぐに痛みが戻ってしまいます。
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原因とないやすい部分とは?
筋膜というのは全身で連結しているため、何かしらの理由でどこかに筋膜の硬さがあると、手や指の筋膜を引っ張ってしまい、手や指の負荷を増やしてしまいます。
特に腱鞘炎の原因となりやすい部位は、首、肩、胸、肘周りの筋膜の硬さです。
⚫︎特に使い過ぎてるわけでもないのに痛くなってきた
⚫︎パソコンもスマホも他の人と同じように使ってるのに自分だけ痛みがある
⚫︎利き手じゃない方に痛みが出てきた
と言った方はもしかしたら①〜④の理由によって、痛みが起きやすい体質になっているかもしれません。