インピンジメント症候群とは?
「筋膜との関係性」をお話する前に、
まずは、インピンジメント症候群についての一般的な原因や症状、改善方法についてお話していきます!
インピンジメント症候群とは?
インピンジメント(impingment)とは衝突する・突き当たるという意味です。
腕を上げた時に、上腕骨(腕の骨)と肩甲骨の間を通る筋肉や滑液包がぶつかってしまうことで痛みを引き起こします。
原因はなに?
原因と言われているもの
・スポーツ外傷(投球肩など)
・外傷によるもの
・肩の使い過ぎによるもの
・日常生活での動作によるもの
・腱板付近の骨の老化
・長年の肩への負担がかかっていた
など
様々な原因がありますが、はっきりと分からないものも多く
改善までに時間がかかるケースも多いです。
どんな症状?
このような症状がでやすいです。
・肩を上げていくとき、ある角度で痛みや引っ掛かりを感じ、上げきってしまえば痛くないというのが一番の特徴です。
・症状がひどくなると、夜に痛みが強くなったり、筋肉が切れてしまうことも、、、
改善するには?
一般的な改善方法として
・安静にする
・消炎鎮痛剤の服用
・ステロイド注射
・手術療法
筋肉が断裂してしまった場合、鍼灸や筋膜の施術でも治りませんので、病院で手術をすることが多いです。
インピンジメント症候群と筋膜との関係は??
安静にしていても、注射をうっても、ストレッチやマッサージをしても、なかなか改善しにくい疾患です。
では、改善させるには?原因はなに?
筋膜との関係は?についてお話していきます!
改善するためには?
なぜ改善しにくいのか・・・?
痛みが戻ってしまうのか・・・?
その答えは実にシンプルで
「原因が間違っている」ためです。
たしかに、安静にしていれば炎症はおさまり、一時的に改善されたように思われますが、本当の原因となったものが取り除かれていなければ、再び痛みだしたり、別の場所に痛みが移動したりしてしまいます。
本当の原因はなに?
では、本当の原因とは・・・?
インピンジメント症候群の
本当の原因は【筋膜の歪み】にあります!
筋膜の歪みを調節する事で腱板損傷は改善していきます。
筋膜が歪んでしまう原因については、他のコラムにて詳しい説明がありますので、今回は簡単に説明させて頂きます!
筋膜が歪んでしまう原因3つ!
原因は主に3つあります。
①動かさな過ぎ (筋膜の不動)
固定などにより筋膜を動かさないでいると、硬くなり痛みがでます。また、肩以外の場所(肘、手首、首など)の離れた部位が原因になる事も、、、
②ケガ (筋膜の損傷)
骨折や突き指、靭帯損傷や脱臼などのケガをすると、付近の筋膜は硬く歪んでいきます。手術なども直接筋膜に傷をつけるので、過去にそのような事があった部位は要注意です!
③内臓の不調
すべての内臓は筋膜によって覆われており、体表の筋膜とも連結しています。内臓は、耳・目・鼻なども含まれます。
内臓が不調の方も筋膜の連結によって痛みを生じる事も、、、
歪みを整えるには?
筋膜の歪みを整えるには
「熱刺激」と「物理的な刺激」
この2つが揃ったときにほぐされます。
治療ポイントに肘や指を置いて、
筋膜を【こする】ように
熱刺激と物理的な刺激を加えます。
このような刺激を加えるには
熟練した施術者でないと、とても難しい施術方法で日本でも出来る施術者は限られています。
【こする】刺激は
最初は少し痛みを伴いますが、筋膜の歪みが無い場所は全く痛みは感じず
むしろ気持ちがいい刺激です!
治療ポイントは5~8ポイントあり、一か所につき3~6分くらいかかります。
痛みを感じていたところが、ほぐれてくると段々痛みがなくなってきます。
それが、筋膜の歪みが整ってたサインです。
※痛みが強い場合には、痛みが強すぎない部位から始めていきますので、ご安心下さい!
筋膜整体を受けた後の【身体の変化】は?
施術を行った部位は早い人で1~2日、長い人で4~6日ほど炎症反応が起こります。
揉み返しや筋肉痛のような痛みを感じるかと思いますが、この反応は、正常な炎症反応で治る過程で大切な反応になっています。
そのため
施術部位に【湿布】を張ったり、【消炎鎮痛剤】を飲んでしまうと、必要な炎症反応を妨げてしまうため、炎症中はお控えください。
症状にもよりますが
このような施術を1~3回と続けて頂きますと症状は改善してきます。
少ない回数で改善するもの筋膜整体のメリットです!
最後に・・・
筋膜整体は、世界的に医学的根拠のある施術方法になります。
痛みの原因をしっかりと探し出すことで、少ない回数でも改善が望めます。
整形外科、理学療法、マッサージ、整体などをしても、改善しなかった人にはぜひ試していただく価値はあります!
お電話で、ご相談だけでも大丈夫です!
お気軽にお問い合わせください。
執筆者/監修者
山﨑智史
【経歴】
2007年 帝京平成大学健康メディカル学部卒
理学療法士免許取得
2010年 東京衛生学園専門学校東洋医療総合学科卒
はり師きゅう師あん摩マッサージ指圧師免許取得
卒業後、牧田病院、北京御源堂クリニック(北京)にて研修。中医鍼灸の臨床経験を積む
2012年 株式会社リエイト入社。分院長。運動器症状、自律神経症状を中心とした臨床経験を積む
2015年 孫の手倶楽部入社。高齢者の不定愁訴や脳卒中後のリハビリなどの臨床経験を積む。
2016年 渋谷α鍼灸整骨院勤務。自律神経症状や耳鼻科症状を中心とした施術経験を積む
2020年 三軒茶屋α鍼灸院院長。自律神経症状、耳鼻科症状、運動器症状の施術を行う
【講習会受講歴】
・MTP研究会 トリガーポイント鍼療法(2012〜2013年。延100時間以上)
・筋膜マニピュレーション国際コース 全コース修了(2018〜2019年。延200時間以上)
・WKEY研究会 長野式鍼灸治療 基礎講座修了(2021年)