野球肩とは?
まずは、一般的な野球肩の原因や症状、改善方法についてお話していきます。
整形外科や整骨院に通われても、なかなか改善の兆しが見えなかった方は、本当の原因を取り除けていない可能性があります。
このコラムを読んで、当てはまる内容が多い場合には、ぜひ一度施術を受けてみてください。
野球肩の原因
過度な投球動作が原因となる事が多いと言われていますが
・肩や体幹、股関節の柔軟性の低下
・肩甲骨や腕の筋肉不足
・動作フォームの乱れなど
原因は肩だけではなく、身体の様々な部位の要因も絡んできます。
野球肩の種類
野球肩は、野球をやっている人に多い方の痛みの総称になります。
要因や損傷によって種類が分かれます。その中でも、頻度の高いものをご紹介します。
インピンジメント症候群
野球肩の中でも最も多い物が
「インピンジメント症候群」になります。
肩峰や靭帯に上腕骨が衝突する事で、筋肉が挟まり炎症を起こし痛みを生じます。
特徴としては、肩を上げていくとき
ある角度(70~120度)あたりで痛みを感じそれ以上上げられない
症状がでます。
腱板損傷
腱板とは、肩の安定性を保つための筋肉のことです。
・棘上筋
・棘下筋
・小円筋
・肩甲下筋
の四つの筋肉をまとめて「腱板」と呼びます。
この筋肉は、肩甲骨から上腕骨に付着しており
野球などの肩をよく使うスポーツでは損傷しやすい筋肉となっています。
ルーズショルダー
ルーズショルダーとは
肩が一般的な可動域よりも動いてしまう事を言います。
肩の周りの筋肉や靭帯が、先天的に緩い状態で、肩関節の安定性が欠けてしまうため
怪我のしやすい状態になっています。
不安定感や脱力感、投球時に肩の抜けるような感覚がでることも
野球肩の改善方法
一般的には保存療法が基本です。
患部の安静や、周辺筋肉の柔軟性向上、投球フォームの改善などが行われます。
また、このような方法に加えて
関節内にヒアルロン酸注射や痛みの強い場合にはステロイド注射をすることもあります。
保尊療法でも、改善しにくい場合には
手術をすることで改善していくケースもあります。
今の身体の状態はどうですか?
上記のような治療法は
既に試されていたり、ご検討されていたりすると思います。
やられてみていかがでしたか?
症状は改善しましたか?
おそらく、あまり改善しない方がほとんどだと思います。
なぜ改善しないのか。
その痛みの原因は、「筋膜」にあったからなんです。
筋膜と野球肩
繰り返す野球肩の痛みは「筋膜」の歪みからきているのかもしれません。
「筋膜」が歪んでしまうと、リハビリを頑張っても
安静にしても痛みが直ぐに再発しやすくなります。
「筋膜の歪みを整える事」で
根本から改善していきましょう。
筋膜の歪みの原因3つ
原因は主に3つあります。
①動かさな過ぎ (筋膜の不動)
固定などにより筋膜を動かさないでいると、硬くなり痛みがでます。また、肩以外の場所(肘、手首、首など)の離れた部位が原因になる事も、、、
②ケガ (筋膜の損傷)
骨折や突き指、靭帯損傷や脱臼などのケガをすると、付近の筋膜は硬く歪んでいきます。手術なども直接筋膜に傷をつけるので、過去にそのような事があった部位は要注意です!
③内臓の不調
すべての内臓は筋膜によって覆われており、体表の筋膜とも連結しています。内臓は、耳・目・鼻なども含まれます。
内臓が不調の方も筋膜の連結によって痛みを生じる事も、、、
歪みを整えるには
筋膜の歪みを整えるには
「熱刺激」と「物理的な刺激」
この2つが揃ったときにほぐされます。
治療ポイントに肘や指を置いて、
筋膜を【こする】ように
熱刺激と物理的な刺激を加えます。
このような刺激を加えるには
熟練した施術者でないと、とても難しい施術方法で日本でも出来る施術者は限られています。
【こする】刺激は
最初は少し痛みを伴いますが、筋膜の歪みが無い場所は全く痛みは感じず
むしろ気持ちがいい刺激です!
治療ポイントは5~8ポイントあり、一か所につき3~6分くらいかかります。
痛みを感じていたところが、ほぐれてくると段々痛みがなくなってきます。
それが、筋膜の歪みが整ってたサインです。
※痛みが強い場合には、痛みが強すぎない部位から始めていきますので、ご安心下さい!
筋膜整体を受けた後の【身体の変化】は?
施術を行った部位は早い人で1~2日、長い人で4~6日ほど炎症反応が起こります。
揉み返しや筋肉痛のような痛みを感じるかと思いますが、この反応は、正常な炎症反応で治る過程で大切な反応になっています。
そのため
施術部位に【湿布】を張ったり、【消炎鎮痛剤】を飲んでしまうと、必要な炎症反応を妨げてしまうため、炎症中はお控えください。
症状にもよりますが
このような施術を1~3回と続けて頂きますと症状は改善してきます。
少ない回数で改善するもの筋膜整体のメリットです!
最後に
筋膜整体は、世界的に医学的根拠のある施術方法になります。
痛みの原因をしっかりと探し出すことで、少ない回数でも改善が望めます。
整形外科、理学療法、マッサージ、整体などをしても、改善しなかった人にはぜひ試していただく価値はあります!
お電話で、ご相談だけでも大丈夫です!
お気軽にお問い合わせください。
執筆者/監修者
【経歴】
2007年 帝京平成大学健康メディカル学部卒
理学療法士免許取得
2010年 東京衛生学園専門学校東洋医療総合学科卒
はり師きゅう師あん摩マッサージ指圧師免許取得
卒業後、牧田病院、北京御源堂クリニック(北京)にて研修。中医鍼灸の臨床経験を積む
2012年 株式会社リエイト入社。分院長。運動器症状、自律神経症状を中心とした臨床経験を積む
2015年 孫の手倶楽部入社。高齢者の不定愁訴や脳卒中後のリハビリなどの臨床経験を積む。
2016年 渋谷α鍼灸整骨院勤務。自律神経症状や耳鼻科症状を中心とした施術経験を積む
2020年 三軒茶屋α鍼灸院院長。自律神経症状、耳鼻科症状、運動器症状の施術を行う
【講習会受講歴】
・MTP研究会 トリガーポイント鍼療法(2012〜2013年。延100時間以上)
・筋膜マニピュレーション国際コース 全コース修了(2018〜2019年。延200時間以上)
・WKEY研究会 長野式鍼灸治療 基礎講座修了(2021年)