ゴルフ肘の原因は肘の炎症ではありません
ゴルフ肘の治療と言えば消炎鎮痛剤を飲んだり、ロキソニンテープなどを貼ったり、電気治療などが一般的な整形外科での治療だと思います。
もっと言うと肘を使わないように安静にしてと言われるかもしれません。
これらは肘に起こっている炎症を抑えるために必要な治療とされています。
ですがこれらの治療で良くなる方は少ないのではないかと思います。
それはなぜなんでしょうか?
答えは、ゴルフ肘の原因は局所の【炎症】ではないからです。
これまでのゴルフ肘の治療現場では肘に炎症が起こるから痛みが出ているとされていました。
ですので炎症を抑えれば痛みが取れると考えられ、炎症を抑える治療が行われてきました。
確かに炎症が治まれば痛みも治ります。
しかし再び炎症が起こるとすぐに痛みもぶり返してしまいます。
つまりすぐに再発してしまうのです。
ゴルフを含め、好きなスポーツや仕事をしなくてもいいのであればそれでも良いかもしれません。
ですがほとんどの方は、痛みの不安を抱えずに思いっきりプレーしたいと思っているはずです。
そのような方はすぐに再発してしまう治療では困ると思います。
局所の炎症を取るだけの治療ではなく、根本的な痛みの原因を解消したいのではないかと思います。
しかし残念ながら整形外科ではそのような治療は行われません。
なぜなら保険診療でやる以上、数をこなさないといけないので一人一人にかける時間は極端に短いんです。
なので根本的な原因を探ることも、その原因を解消する施術を行う事も時間的に厳しいものがありす。
そうなるとどうしても実費治療になると思います。
実費治療は保険が効かない分、費用が高くなりますが、その分じっくりと身体を診る事が出来るので、根本的な原因の解消に注力できます。
そのためゴルフ肘の回復の近道になるかと思います。
.
当院で行なっている施術法
実費治療と言っても様々あります。
整体、カイロプラクティック、鍼灸、マッサージ、ストレッチなどなど。
どれもしっかり診てくれるところであれば良くなると思います。
当院では【筋膜】にアプローチする【筋膜調整】という整体を行なっております。
筋膜の機能や構造、筋膜の異常によって身体に与える影響などについては世界中の医師・理学療法士が中心になってここ2〜30年で急速に解明してきた分野です。
そのおかげで今までになかった痛みへのアプローチができるようになり、痛みの根本的な解消へつながる事も増えてきました。
.
筋膜整体ってどんなもの?
筋膜整体におけるゴルフ肘は、患部に負担がかかるような筋膜のアンバランスによって引き起こされていると考えます。
患部以外の部分のどこかに筋膜の硬さがある事で、その周囲から腕、肩、肩甲骨周り、首をつなげている筋膜のバランスを崩してしまいます。
その結果、肘に負担がかかるようなバランスになってしまい、肘の痛みが出てきてしまいます。
例えばゴルフ肘は肘の内側に痛みが出ますが、前腕の外側や鎖骨の下と言った部分の筋膜を緩めるとゴルフ肘の痛みが改善してくる事もあります。
この原因となる筋膜の硬さがどこにあるかは、実際に触ってみないと分かりません。
ですので筋膜整体では患部以外の部分、首〜肩、腕、手首、胸や背中など何十ヶ所も細かく診ていきます。
その中から硬くなっている筋膜を探し出し、一ヶ所一ヶ所しっかり緩めていきます。
一ヶ所緩めただけでも筋膜のバランスが変わるので、肘の負担が軽くなり、ゴルフ肘が軽減してきます。
ただ硬くなった筋膜は一ヶ所だけと言う事はほとんどないので全て緩める必要があります。
また施術によってバランスが変わった結果、新たに硬い部分が出てくる事もあります。
それらを一つずつ緩めていくと、最終的に筋膜のバランスが整い、ゴルフ肘の痛みが解消されてきます。
.
執筆者
三軒茶屋α整体院 院長
山﨑 智史(やまざき さとし)
保有資格
理学療法士・鍼灸マッサージ師
講習会参加歴
・筋膜マニピュレーション国際コース 全コース修了(延200時間以上)
・疲労回復整体
.