もしも指のしびれを感じてきたら
指のしびれを感じると不安に思う方も多いかもしれません。
一時的なものでその後も出ないようでしたらそんなに気にする必要はありません。
しかし頻繁に出てきたり、常に感じるようになったり、範囲が広がるようになってきたら迷わず整形外科に行かれるのがいいと思います。
と言っても整形外科では診断してもらう、あるいは重篤な病気が隠れてないか判断してもらうために行く方がいいです。
基本的に重症でなかったり手術の適応でない場合、整形外科での治療はあまり改善が見られない事がほとんどです。
一番ひどいのは安静にしていれば治ると言われる事です。
安静にできないから受診して何とか治してもらおうとしているのに、使うなと言ったり、挙げ句の果てには安静にしてて再度使い出したらすぐにしびれや痛みが再発する、と言う事もザラにあります。
もしも重篤でなければ、すぐに他の治療を受けられた方がいいです。
痛みやしびれは発症から時間が経てば経つほど治るのにも時間がかかってしまうからです。
その際、軽症であれば整骨院などの保険適応の治療院などでも改善する事はあります。
しかしそれでも良くならない場合は、実費治療でしっかり時間をかけて見てくれるところで治療を受けられた方がいいと思います。
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指がしびれる病気とは?
指のしびれと言っても様々な病気があります。
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①手根管症候群
手の平側で親指から中指と薬指の半分がしびれるのが特徴ですが、初期は中指や人差し指だけにしびれが見られる事もあるので要注意です。
左右の手の甲を押し合わせて1分間のうちにしびれが強くなるようでしたら(ファレンテスト)、手根管症候群の疑いが強いです。
重症の場合、親指の付け根の膨らみが薄くなってきたり、OKサインがうまく作れなくなったりもします。
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②肘部管症候群
これは手根管症候群とは逆に小指と薬指の半分がしびれる病気です。
手の平側も手の甲側もしびれます。
尺骨神経という神経が圧迫される事で起こるとされていて、ひどい場合小指の付け根の膨らみが薄くなってきたりします。
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③橈骨神経麻痺
この病気は手の甲側のしびれが特徴で、親指〜中指の辺りに出てきます。
手首を反らす(手の甲側に曲がる)動きがしにくくなるのも特徴的です。
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④胸郭出口症候群・頚椎の病気
どちらも指だけでなく、腕や肩がしびれたり、痛みが出てくるのが特徴です。
腕を上げてる時や首の動きでしびれや痛みが強くなるようでしたら疑われます。
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⑤脳の病気
同じ側の手足がしびれたり、動きが鈍くなったり、力が入らなくなったり、ろれつが回らなくなってきたりしたら危険です。
この場合はすぐに救急車で病院に行かなければならない重篤な症状ですので、迷わず119番して下さい。
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整形外科へ行くのは検査だけで十分
色々な指のしびれがありますが、手根管症候群の場合まず言われるのが手首を使わないようにと言う事です。
そしてストレッチして下さい、薬飲んでくださいと言われ、何も変わらないまま数ヶ月経つ、、、と言うのが典型的な経過です。
そして数ヶ月経ってやっぱり治らないから他の治療を受けようとなり、そう言う方が当院にも多くご来院されます。
これは仕方のない事なのですが、できれば整形外科で重篤な病気や手術の適応でなければ、早めに他の治療に移られる事を強くオススメ致します。
そもそも整形外科でのしびれの理論はかなり古いもので、今はもう最新の知見が数多く出ているにも関わらず、認知している医師は少ないです。
理論が古いし原因を間違えているから治らないんです。
当院に来られる方も皆さん、もっと早く来れば良かった、今までの治療は何だったんだろう、とおっしゃっています。
ですので、もしなかなか治らない手根管症候群でお困りでしたら、ぜひ一度当院までご連絡下さい。
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執筆者
三軒茶屋α整体院 院長
山﨑 智史(やまざき さとし)
保有資格
理学療法士・鍼灸マッサージ師
講習会参加歴
・筋膜マニピュレーション国際コース 全コース修了(延200時間以上)
・疲労回復整体
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