一般的に考えられているテニス肘の原因
テニス肘とは主に肘の外側に起こる痛みで、肘の曲げ伸ばしや物を握る動作などで痛みが出ます。
一般的に考えられている痛みの原因は、肘や前腕、手首の使い過ぎ、そして使い方の悪さとされています。
これらの原因によって肘の外側に付着する筋肉に炎症が起きて痛みが出ているとされています。
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テニス肘の一般的な治療法
①整形外科
使い過ぎが痛みの原因と考えているため、一番の治療法は「安静」になります。
炎症の起きている筋肉を出来る限り使わないようにする事で、炎症が治まるのを待つ形です。
同様に炎症を抑えるための消炎鎮痛剤の服薬、貼り薬や塗り薬の処方もあります。
重症の場合は痛み止めの注射なども行われます。
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②理学療法
医師が必要だと判断した場合、理学療法(リハビリ)が行われます。
多くの場合、温めたり電気治療を行うと思います。場合によっては理学療法士が痛みの部分の周囲をマッサージします。
もう少ししっかりした所でも、筋力トレーニングや筋肉のストレッチをしたり、身体の使い方を指導する所もあります。
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③整体・整骨院
こちらも理学療法と同じで基本的には患部の筋肉に対してマッサージやストレッチを行う事がほとんどです。
また骨盤や背骨の歪みがある事で肘に負担がかかっているという考えから、それらの矯正を行うところもあります。
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なぜ普通の治療では治らないのか
多くの方はこれらの治療を受けても治らない、あるいは一時的には軽減するもののすぐに再発・悪化してしまうのではないでしょうか。
それは「原因」を見誤っているため、的外れな治療をされているからです。
まず使い過ぎというのは、痛みの出る「きっかけ」ではあるものの「原因」ではありません。
もし使い過ぎによる炎症が原因であれば、炎症が治まれば競技に復帰しても痛みが起こらないはずです。
しかし現実は競技復帰して少しするとすぐに痛みが出てきます。
炎症が根本的な原因ではないため、消炎鎮痛剤を使ったり、炎症を起こしている筋肉や周囲の筋肉をマッサージやストレッチによっていくら緩めても治らないのです。
ましてや「安静」にしていても治るはずがありません。
また骨盤や背骨の歪みが原因であると考えるところもありますが、そもそも骨は勝手に動いたりズレたりしません。
骨や関節を歪ませているのは筋肉や筋膜の緊張のアンバランスによるものです。
そのため骨格を矯正しても、結局またズレてきてしまうんです。
ではどうすればいいのか。
それは肘の部分に負荷がかかってしまう「身体全体の筋膜のアンバランス」を解消する、という事が必要になります。
使い過ぎによって炎症が起きてしまうのは、身体全体の筋膜のアンバランスによって肘に負荷がかかりやすい状態であるからです。
使い方が悪かったり、骨格が歪むのも筋膜のアンバランスがあるため、理想的な動きや関節の位置を保たないのです。
筋膜とテニス肘についての具体的な内容は「」のコラムで紹介していますので、そちらもご覧下さい。
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