筋膜とは?
筋膜は全身を包んでいる膜で、全身を連結しています。
筋膜には身体のバランスや筋肉の伸び縮み、関節の動きなどを調整する働きがあります。
身体のどこかの筋膜が硬くなると、このバランスが崩れ、筋肉の伸び縮みが上手く行かず、関節に負担がかかります。
その結果、痛みが引き起こされてしまいます。
例えばシャツの裾を引っ張ったまま腕を上げてみて下さい。
多分突っ張ってしまい腕が上がりづらいと思います。
この状態で腕を上げる動きをし続けたら肩が痛くなりそうですよね?
これが痛みのメカニズムで、引っ張った裾の部分が硬くなった筋膜になります。
つまりいくら肩を施術しても肩の痛みの原因は裾の部分にあるので、改善していかないのです。
筋膜整体ではこの裾に当たる部分(硬くなった筋膜)を全身から徹底的に探り出して、緩めていきます。
そして身体のバランスを取り戻し、関節の負担を減らして、痛みの根本的な解消を目指していきます。
.
当院の筋膜整体とは?
最近は筋膜もホットワードになっていて、色々なところで様々な方法が行われています。
ローラーやテニスボールでゴリゴリするセルフケアもありますね。
そんな中、当院では筋膜へのアプローチ方法として「筋膜マニピュレーション®️」を用いています。
筋膜マニピュレーション®️は世界中の医師・理学療法士によって30年以上研究・実践され、多くの痛みを解消してきた治療法です。
そのため経験則ではなく、筋膜の解剖学・生理学など医学的な根拠に基づいた方法なので、再現性が高い治療法です。
日本での歴史はまだ10年ほどで、この施術を行えるのも限られた医療従事者(医師・理学療法士)のみなんです。
そのため筋膜マニピュレーション®️による筋膜へのアプローチ方法を行なっている治療院自体がまだまだ少ない状況です。
.
筋膜整体の特徴
筋膜マニピュレーション®️の特徴として、細かい問診と触診というのが挙げられます。
と言うのも先程お伝えしたように痛みの原因は患部にはありません。
そのためシャツの裾の部分に当たる、硬くなった筋膜を探し出す事が一番重要な事になります。
その時に闇雲に探していては、それだけで1時間くらいかかってしまいます。
なぜなら筋膜のポイントは全身で400ヶ所以上あるからです。
ですので効率よく原因となっている筋膜を探し出すために、詳細な問診と触診を行います。
.
①問診
問診ではもちろん今の手根管症候群の症状や状態について詳しくお聞きします。
しかしそれよりも大切な事が過去の骨折やケガ、手術、長く続いた痛みなどになります。
骨折やケガは、その周囲から筋膜が硬くなっていくため、それが広がって痛みの原因を作り出します。
長く続いた痛みは、どこかの硬くなった筋膜の影響で出ていたと考えるため、その場所と時系列によってどこから固くなってどのように広がってきたかの参考になります。
こう言った問診を通して、大元の原因がどこで、どのようにして筋膜のバランスが崩れてきたのかを推測していきます。
.
②触診
問診をもとに大体どこからどのようにして筋膜バランスが崩れてきたのかを推測した後に、今度は実際にどこに原因があるかを触診で確認していきます。
原因となっていそうな部分をぐるっと触り比べていき、より硬いところが原因となっている可能性が高いです。
それを上下に広げていき、数ヶ所の原因ポイントを見つけていきます。
先程もお伝えしたように原因は患部にはありません。
ですので手根管部分はむしろ触りません。
初回であれば前腕〜肩甲骨周り、首周りを見ていく事が多いです。
施術して経過が良ければ、施術ポイントを全身に広げていきます。
そして最終的には全身の筋膜バランスを整えて、手根管症候群による痛みや痺れの根本的な解消を目指します。
.
執筆者
三軒茶屋α整体院 院長
山﨑 智史(やまざき さとし)
保有資格
理学療法士・鍼灸マッサージ師
講習会参加歴
・筋膜マニピュレーション国際コース 全コース修了(延300時間以上)
.