マッサージ
腱鞘炎になりたてやちょっと違和感が増えて来たなぁくらいの時期は病院には行かず、マッサージに行く方も多いと思います。
それこそちょっと使いすぎたかな?とか疲労溜まったかな?と言った感覚かもしれません。
マッサージは基本的に凝っているところを揉むだけです。
腱鞘炎だからと言って患部を揉む事はさすがにしないとは思いますが、腕から肩で凝っているところを揉まれるかと思います。
確かに単なる疲労から来ている程度であれば良くなると思います。
問題はより重度の腱鞘炎です。
それは単なる疲労だけが原因ではないので、原因を突き止めていかなければいけないのですが、そこまでの知識技術を持っている方は少ないです。
ちょっと勉強された方であればトリガーポイント治療をしてくれるかもしれません。
トリガーポイントとは痛みを発生させるコリのようなものです。
例えば親指の腱鞘炎であれば腕にある筋肉にトリガーポイントがあって、そこを施術すると腱鞘炎の痛みが再現されるような部分です。
ここをほぐすと一時的に症状が良くなる事もあります。
場合によってはそれで痛みが解消される事もあります。
ただそれでも取りきれない腱鞘炎もあります。
トリガーポイント治療でも不十分なんです。
それはもっと広い範囲で筋膜のバランスが崩れている場合です。
この場合はもっと原因を追求しないとなかなか改善してこないんです。
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整体
またなかなか腱鞘炎が治らない場合、整体を受けに行く方もいらっしゃると思います。
整体と言っても数多くの種類があります。
当院で行なっている筋膜整体も整体の一種です。
私も全てを知っている訳ではありませんが、整体で多いのは骨格矯正や姿勢改善なんかではないでしょうか?
骨格矯正とは簡単に言うと歪んだ関節や骨を元の位置に戻す事で、体の負担が減って痛みが軽減するというものです。
先生によって骨盤の歪み、背骨の歪み、首の歪み、頭蓋骨の歪みなど、色々な部分にフォーカスして、腱鞘炎の痛みと結びつけている事もあります。
確かに関係がないとは言いませんが、そこだけが原因と言うのは少し無理があります。
腱鞘炎だけでなくどんな症状も一ヶ所、一部分だけが原因と言うのはほとんどありません。
原因はもっと全身に広がっています。それくらい人間の体は複雑なんです。
そもそも骨や関節が歪む原因は、筋肉や筋膜にあります。
なぜなら骨や関節を動かすのは筋肉であり、それを調整しているのが筋膜です。
つまり筋肉や筋膜が正常でなれば、骨格は歪むものです。
ですので骨格をいくら調整したとしても、結局筋肉や筋膜の硬さによって戻されてしまうものなんです。
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それでも受け続けますか?
腱鞘炎になった時、整形外科では良くならずマッサージや整体に行かれる方も多いかと思います。
しかし本当にこれらの治療で良くなったでしょうか?
もちろん軽症〜中等度であれば良くなっていく事はあると思います。
ただこのコラムをご覧の方は既にそのような治療を試されているかと思います。
それでも良くなってないのではないかと。
あるいは一時的には良くなるけど、戻ってしまうと言う方かもしれません。
その腱鞘炎の痛みが改善しないのは、原因が違うからですし、アプローチする部分が違うからです。
もしなかなか改善しない腱鞘炎でお困りでしたら、一度筋膜整体を受けてみてはいかがでしょうか?
当院にはどこに行っても治らなかった腱鞘炎の方が多くご来院されていますし、多くの方が腱鞘炎の解消につながっています。
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執筆者
三軒茶屋α整体院 院長
山﨑 智史(やまざき さとし)
保有資格
理学療法士・鍼灸マッサージ師
講習会参加歴
・筋膜マニピュレーション国際コース 全コース修了(延300時間以上)
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