治療の流れ
当院でのテニス肘の筋膜整体の流れは、
①問診
②動作確認
③触診
④施術部位の決定と施術
⑤動作確認
⑥セルへケアの指導など
となります。
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①問診
この問診では、今の肘の症状についてはもちろんですが、特に重点的にお聞きするのは過去の既往歴です。
筋膜が歪む原因は主に3つあり、固定(ギプスやテーピング)、怪我(捻挫、突き指、靭帯損傷、骨折など)、内臓の不調(喘息、鼻炎、中耳炎など)が挙げられます。
そのためこれらの症状が過去にあったかどうか、どこにあったかをお聞きします。
もう一つ重要なのが、症状が片側なのか両側なのかです。
この差だけでも触診・治療する部位が変わってきます。
特に両側(今も両方痛む場合はもちろん、今は右肘が痛むけど過去に左肘が痛かったことがあるケースも)の痛みの場合、筋膜の歪みが広範囲に広がっている事が多いのと、内臓の不調がある事が多いので、詳しくお聞きします。
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②動作確認
次に肘が痛む動作を確認します。日常やプレー中にどのような動きで痛むか、また抵抗運動などの検査でどのように痛むのかを確認し、治療前後での比較を行います。
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③触診
筋膜整体にとってこの触診が治療の8割を占めるといっても過言ではないくらい大切な項目です。
実際に治療すべき筋膜の歪みがどこにあるかを細かくチェックしていきます。
例えば内臓の不調や両側に痛みが無ければ、痛みのある側の指、腕、肩を主にチェックします。
両側の痛みがあったり、過去に内臓の不調があれば、両側の腕、そして首や胸周りなど体幹部分も必ずチェックします。
必要に応じて骨盤周りや脚のチェックをすることもあります。
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④施術部位の決定と施術
触診によって最も筋膜の歪みが強い5~8ヶ所を選び、実際に施術していきます。
施術は歪みのある筋膜を「こする」ようにしてほぐしていきます。
最初は痛みセンサーが誤作動を起こしているため、痛みを伴いますが、筋膜が緩んでくるに従い、その痛みは無くなっていきます。
1~3ヶ所の施術が終わったあとに、一度動作確認をします。
そこで治療ポイントが正しかったかどうかを判別します。
そして残りの箇所を施術します。
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⑤動作確認
全てのポイントの施術が終わったあとに再度動作を確認して、どれくらい改善しているのかを確認します。
一度で症状が無くなる事もありますが、痛みが軽減していれば施術経過は良好です。
中にはその場では全く変わらなかった方でも、2~4日後に痛みが軽減する方もいます。
これは治療によって筋膜の歪みが解消され、正常な筋膜の配列に戻るのにタイムラグがある方もいるためです。
ですのでその場で変わらずとも1週間くらいは変化が起こる可能性があるケースもあります。
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⑥セルフケアの指導など
治療後にご自宅で行っていただくセルフケアを必要に応じてお伝えいたします。
多くは筋膜ストレッチやマッサージになります。
基本的に競技を再開できそうなら、復帰してもらいます。
その時に症状がどうなっているかを確かめてもらう意味もあります。その代わり少しでも痛みを感じたら無理はしないようお伝えしています。
ただし筋トレなどは緩みきるまでは控えてもらいます。
というのも、筋膜が緩み切っていない状態で高負荷をかけると、さらに痛みが強くなってしまう事が多いからです。
当院では以上のような流れでテニス肘の治療を行っていきます。
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